戯言なので、あまり本気になさらぬよう…

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After Effects 間違ったエフェクト辞典 3巻
(プラグイン編)

完全な独断と偏見でプラグインエフェクトに対する感想を綴ってあります。
全プラグインを網羅する気は無いのでご了承ください。

-間違ったエフェクト辞典 1巻-

-間違ったエフェクト辞典 2巻-


---------------Video Copilot---------------

■Element3D
3DCG屋にも一瞬「これは」と思わせるクオリティの3Dプラグイン。
最大の魅力はその速さと綺麗さの両立。
大量のオブジェクトがサクサクと動く様は圧巻。
よくよく見るとオブジェクト同士の反射や屈折を省いてるわけだが、
価格とのバランスを考えれば上出来すぎる性能。
テキストを押し出して動かしたり、活躍の場は非常に広い。
objを連番として読み込むことも可能。
とはいえ、シーンを構築してキャラクターをアニメーションさせて…みたいな、
ガチで3DCGな用途はそもそも考慮されていなので、その辺は使い分けを。
プラグイン使用例67 プラグイン使用例69 プラグイン使用例70

■Element3D V2
2年以上の時を経て、数々の新機能を携え登場したElement3DのVersion2。
みんなが消えることを願っていた「5グループの壁」が無くなったことをはじめ、
デフォームや数々の新機能、操作性の向上等、
ユーザーの「こんなこといいな、できたらいいな」をだいたい叶えてくれた。
欠点としては、初心者がパラメーターの多さに戸惑うかもしれないこと。
リリースから約半年後に出たV2.2では反射だけを出力できたり、
グループ内でシンメトリー複製ができたり、色々と強化された。
プラグイン使用例273 プラグイン使用例276 プラグイン使用例305

■Optical Flares
定番となった感があるレンズフレアツール。
カメラに対応しているだけでありがたかったのに、
その他豪勢なオプションが映像制作者にとって痒いところに手が届く仕様になっており、
登場時はまさに「待ってました」というプラグインで、無論現在も現役。
但し、あまり調子に乗ってプリセットの横に長いレンズフレアを使いまくると何というか、
「OpticalFlaresを使いましたよ感」がにじみ出る映像になる。
プリセットはどうにでもカスタマイズできるので自己流にアレンジするのが吉。
あとはElement3Dのオブジェクトで自動で遮ってくれるようになって、
Trapcode Luxみたいな表現が実装されると助かるのだが。
プラグイン使用例31 プラグイン使用例92 プラグイン使用例94

■Twitch
ブレ、明るさ、色の分離等を変化させることで、
動画に不安定さを与えるプラグイン。
一発で「何か手を加えたっぽく」なる、楽で便利すぎて依存性の高いプラグイン。
そして、心のどこかに「誤魔化している」という後ろめたさが付きまとうプラグイン。
不安定なのがカッコいいみたいな風潮は一体いつまで続くのだろうか。
10年後「あ〜2010年代の映像っぽいわ〜」とか言われる覚悟はあるか。

■Heat Distortion
熱の歪みとかを作るプラグイン。
フラクタルノイズでマップを作ってディスプレイスメントマップで…
みたいな手間を省けるので便利。

■Color Vibrance
白黒の素材に色を付けるエフェクト。
地味ながら、他の手法だと手間がかかることを1エフェクトでやってくれる優秀なやつ。
黒をアルファにしてくれるとか、気前が良すぎる。
結果だけ見るとどうということは無いが、本当に不要な作業手順を省いてくれる、
作業の効率化のお手本のようなプラグイン。
ありがたいことに無料。

■Saber
電流やエネルギーやスパークといった感じのラインを描ける。
クオリティは高品位、豊富なプリセット、微調整の余地を残すパラメーター群、
本当に無料でいいのだろうか。テキストの縁を対象に選べるのも凄い点。
3Dのラインが描けるわけではない点は注意。といっても無料なので特にリスクがあるというものでもなし。
他の手法で頑張ったところでこのプラグインを超えるのは相当手間だし、
多少超えたところで…ということもあり何にせよ絶対に損はしないプラグイン。


---------------Red Giant---------------

■Unmult
黒をアルファに変える無償プラグイン。
この必ずどこかで使う機能を標準で搭載してないってのが、
もう開き直っているというか何というか。

■Looks
色補正の定番となりつつあるプラグイン。
大量にあるプリセットを適用するだけでも「なんかそれっぽく」なる。
また、色と見かけに関するおよそ思いつく限りの調整機能が搭載されており、
慣れると標準エフェクトで色をあれこれするのが限りなく面倒に思えてくる。
初心者がいきなりこれから入ることに関しては賛否両論あるが、
少なくとも標準の色補正だけで頑張ることが良いことであるとは思えない。


---------------Trapcode---------------

■Paricular
もはやスタンダードと言ってしまってもいいパーティクルエフェクト。
これ無しでは成立しない作業も多いはず。
速くて綺麗。手軽でいて奥深い。
今や本来の用途である粒を出すだけにとどまらない使われ方をしている。
特に3D空間に線が描ける手法の発見は、ちょっとした革命だった。
今後、粒が億とか兆とか京とか出せるようになったり、
粒が飛んで集まる先を指定できたり、
空間に加えられる効果が増えれば、さらに可能性が広がるはず。
Ver2.5になり、炎や煙等のテクスチャが搭載された上、
出せる粒が1.5倍になった。
プラグイン使用例42 プラグイン使用例53 プラグイン使用例93

■Form
粒で面や球や線を作るエフェクト。
objファイルに沿った形にすることも可能。
音との連携が可能であり、「とりあえず何でもいいから綺麗な感じで」
といった要求がなされることが多い、コンサートのバックスクリーンの映像などとは相性が抜群。
白黒情報を元に粒の挙動を制御することが最も特徴的な機能であり、
文字を粒にしてバラバラに飛ばす使い方が有名。
パラメーターが多く、使い始めてから熟練するまでに若干時間を要する。
粒を大量に出すため、重くなりがち。
Fateでサーヴァントが消える時に出てる金色の粉は多分これ。
炎っぽい表現にも使われるが、重いしショボいのでそのうちMirに取って代わられると思う。
プラグイン使用例77 プラグイン使用例211 プラグイン使用例244

■Shine
大昔は大変だった、中心から光が伸びる効果を作るプラグイン。
タイトルロゴが光ったり、雲の合間から光が差したりといった演出に貢献する。
各方面でしつこいくらい頻繁に目にする。
「もういいから」っていうくらい随所で目にするが、
Shineが無い世界というのは大変不便だと思われる。
動作は速いが、強くかけすぎると色情報が飛ぶので程ほどに。

■StarGlow
そこらじゅうで見飽きた感があるが、豪華っぽい感じが簡単に出せるので、
何か足りない時にとりあえずかけてみると何とかなったりするプラグイン。
「咲」のOPのタイトルロゴに強めにかかっているやつ。
下手をすると安っぽさの象徴ともなりかねないので調整には細心の気遣いを。
特に白飛びには注意。

■3DStroke
マスクを元に3D空間に線を描くプラグイン。
マスクの形の工夫とリピート機能の応用で非常に広い表現が可能。
何でもいいからサイバーな背景作る時などに便利。
線を描きたい時、Particularと使い分けて使うといい。
ParticularやFormみたいに歪ませられたらいいのに。
ちょっと改良されれば相当なものになるはず。
プラグイン使用例03

■Lux
ライトの光が見えるようになるエフェクト。
コンサートステージや水中や霧の表現に大活躍する。
これとレンズフレアはAEの標準ライトのオプションで出せるようになってくれまいか。

■Sound Keys
音からキーを作成する。
参照する音の範囲を指定できたり、いろいろできるので
基本機能の「オーディオをキーフレームに変換」で物足りない人はどうぞ。

■Echospace
レイヤーを複製しまくってアニメーションさせる。
一見便利だが、使いこなすには熟練というかセンスが要る。

■Horizon
カメラに対応した背景を作る。
実写を貼り付けることも可能。
これ単体では表現にならない補助系のエフェクト。
実写よりもグラフィック制作メインの人は、
背景を埋める手段として頭の隅において置くといい。

■Mir
面をウネウネさせるプラグイン。
波のようなものや、地面のようなものが作れる。
Formの上位互換のように見えて実は全くの別物。
抽象的でとっつきにくいが、奥の深さはParticularに引けをとらない。
パスに沿って変形したり、反射や影に対応したり、
布とかのシミュレーション機能が付いたらきっとすごいことになる。
プラグイン使用例95 プラグイン使用例175 プラグイン使用例205

■Tao
簡単な立体をグニャグニャさせたり複製したり。
Mir以上によくわからないものを作る方向に特化しており、
使う使わないがはっきりと分かれそうなプラグイン。
ライトの軌跡に沿って線が描けるのは素晴らしい。
Trapcodeが全部同じ3D空間に出せるようになるのはいつの日か。
プラグイン使用例306 プラグイン使用例308 プラグイン使用例309


---------------Frischluft---------------

■Lenscare
いい感じのレンズのボケが作れる。
初心者からすると「え!?だから何?」
と思うかもしれないが、被写界深度の演出はクオリティ向上の要であり、
見過ごせないポイントであり疎かにできない。
現状、AEのレンズブラーよりも使い勝手がよい。
プラグイン使用例89


---------------RE:Vision Effects---------------

■ReelSmart Motion Blur
動画の動きに応じたモーションブラーを追加する。
初心者からすると「え!?それだけ?」
と思うかもしれないが、ここは極めて重要でクリティカルなポイントであり急所であり肝。
3DCGソフト上でモーションブラーをかける行為は大変な時間を伴うため、
3DCGを扱うならば必須とも言えるツール。
止め画で見ると後付けブラーがバレバレでも、動きで見ると気にならないとこも凄い。
長いのでRSMBと略されることがある。

■Video Gogh
画像を絵画調に加工する。
うん、まあ、絵っぽくしたい時にいいのでは。


---------------Rowbyte---------------

■Plexus
点と線のプラグイン。
とりあえず使うと、どう足掻いても「Plexusを使った感」が満載になるが、
膨大な数の点や線を出してサクサクと動かせるのは魅力。
3Dのオブジェクトに沿わせることも可能。
具体的な何かを作るわけではないので、使用者の創造力が問われる。
レーダー画面とか、何かステータス画面的なものとの相性は抜群。
大体おおよそ総じて「なんかオシャレっぽい感じ」になりがち。

■Data Glitch
動画データが壊れたような効果を与えるプラグイン。
やりすぎると相当鼻につくが、使用している本人にとっては
「不自然なカットつながりが緩和された」
「手を加えた感が出た」
「サイバーでかっこいい」
と思えてしまうある種、痛いファッションのようなもの。
ノイズ系音楽とはもう何というか相思相愛。


---------------Digieffects---------------

■Damage
名前の通り、映像を古く見せたり壊れた感じ加工する。
これもData Glitchと同じく映像界の痛いファッションだが、
こういう処理で何となく収まるケースがあるのも事実。
また、自力で同じような事をやるととんでもなく面倒で手間を要するので、
一家に一本あっても損では無い。


---------------Motion Boutique---------------

■Newton2
物理シミュレーションのプラグイン。
2D限定だが、手付けだと2年くらいかかりそうな複雑な動きを数秒でキーフレームにしてくれる。
動かす物体やパラメーターを変えるだけで半永久的に遊べる。
プラグインというか、もはや玩具。
「修正に対応できなさそう」
「思った通りになってくれなさそう」
といった考えが真っ先に浮かぶようなら、そもそも向いていないのかもしれない。
でも面白いから一度は触れてみてほしいプラグイン。
プラグイン使用例196 プラグイン使用例197 プラグイン使用例203

■Connect Layers
動きのある2つ以上の点を元に、
紐で繋いだようなシェイプを作ってくれるスクリプト。
物体が動いた時の紐特有の動きがもうたまらない。

■Polyline
3D空間に対応した帯を描くスクリプト。
若干重いのと、折れ目の接合面が雑な時があり気になる。
出た時は一瞬「すげえ」って思ってしまったが、
冷静に考えれば、この程度のことは標準機能に搭載されてるべきではないだろうか。
AEに詳しくない発注者からしてみたら、
「なんで3D空間の帯の話になると急に嫌そうになるの!?」
って思われかねない。


---------------OtherCubed---------------

■Vigoro
シェイプレイヤーを複製して時間差で移動やワイプの効果を施せる。
デモリールを見ると凄そうだが、実際やってみた感想としては
明確なビジョンが無いと微妙な結果にしかならない感じ。
あと、シェイプが多いと動作が重くなるのが欠点。


---------------Modio---------------

■Speed Lines
レイヤーの移動の軌跡を描いてくれる。
Newton2との相性は抜群と思いきや、
たまになんかズレたりする。


---------------OLM Digital R&D---------------

■OLM Smoother
輪郭線のギザギザを軽減する。
炎や爆発の階調を減らしてアニメっぽいエフェクトに加工する際に大活躍する。


---------------MAXON---------------

■Universe
様々なエフェクトの詰め合わせ。
なぜかトランジションに妙に力を入れている。
時代を反映してか、RGBを分離する系も充実。
また、標準エフェクトの上位互換みたいなのが多くて縁の下を支えてくれる。
以下、特に際立って使える奴ら。

・Long Shadow
・Luster


ニセ3D文字を作るのに重宝する。
レイヤースタイルの「ベベル」よりもいい感じになるし、
リフレクションを回したりできて便利。

・ECTO

いわば、動きに追従してくれるSaber。
アルファ付きキャラ素材とかに適用するだけで、オーラをまとった感じになる。
プリセットがどれもグローが強めなので、少し弱めるといい。

・Holomatrix U

一撃で昔のSF映画の投影された画像っぽくする便利屋。

・VHS

一撃で昭和後期の映像っぽくなる便利屋。

・Quantum

いわゆる逆Shine。

・Screen Text

「サイバー」を演出するに欠かせない謎の文字列。
それを一瞬で作れる優れもの。




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